飯山の街が約2万個の灯に包まれる夜

飯山では8月上旬に「いいやま灯篭まつり」が開催されてきました。高校生や市民ボランティアの方々が手作りした、内山紙やペットボトルで作られた、およそ2万個の灯篭が、飯山の夏の夜を彩ります。

奥信濃が誇る伝統的工芸品、内山紙で作られた灯篭

経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」は、全国で漆器・陶磁器・織物など、現在210品目あります。その中の一つに認定されている内山紙は、奥信濃の誇りです。
内山紙は350年余りの歴史を持ち、楮(コウゾ)のみを原料とし、熟練の技によって手漉きされ、強靱で通気性、通光性、保温力に優れています。
製造工程でコウゾの繊維を取り出してから雪に晒す、雪晒しの技法により、自然な白さと、丈夫で日焼けしにくいという優れた特徴を生み出しました。
その内山紙を使って作られた灯篭の灯は、柔らかで温かく、幻想的です。

今、夜景がアツいんです!

心に残る夜景、皆さんにはありますか?人生の幸せな思い出と共に、素敵な夜景の記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか?今や、夜景は日本の文化と言っても過言ではなく、観光資源としても注目されています。そして、夜景を活用することで、地方創生や地域の絆を取り戻すきっかけになるのではないか、という機運も高まってきました。

そんな中で生まれたのが「日本夜景遺産」です。
8つの項目からなる基準を満たし、夜景マイスター(夜景検定1級の有資格者)による投票及び現地調査・申請確認等を経て、厳正・厳密に選定されます。
そしてなんと!2016年度、新たに追加された夜景遺産地8ヶ所の中に、「いいやま灯篭まつり」が選ばれたのです!!!夜景遺産地、全国212ヶ所の1つとして登録されました。
特筆すべきは、認定された理由です。「ライトアップ夜景遺産」としての景観の素晴らしさ、美的価値は勿論ですが、地域の高校生やボランティアなど、「地域が一つになって若者を育てたい!」という熱い思いが決め手となったという事。

地域全体の熱い思いによって作られているお祭り。
飯山から、偉大な文化が生み出されました。

2016年いいやま灯篭まつり

今年の「いいやま灯篭まつり」は、山の日8月11日(木)に開催されます!

詳しくは公式サイトをご覧下さい

Toshie
「とんがり戸狩」編集長/キュレーター、WEBデザイナー
お酒と温泉をこよなく愛する。大学時代、成り行きで山岳部主将になって以来、体力に自信はないけど山が好き。信越トレイル走破を企む今日この頃。「何事も全力で楽しむ!」が人生のモットー。