「戸狩×祭=自分」

フェスティバルという意味だけではなく、全てにおいて祭りのようなテンションで。熱く、賑やかに、というのが自分らしい。

田舎だからスローライフとか、保守的になるというのではなく、皆でジタバタ楽しくやる。それが、俺流。

ーー現在は、どの様なお仕事(活動)をされていますか?

パワードライブR117という会社の代表を務めています。千曲川でのカヌー、ラフティングツアー、北竜湖でのカヌーの体験教室などを開催しています。

ーーどの様なお客様がいらっしゃいますか?

今年で9年を迎えましたが、最近は親子、シニア世代でも利用される方が多いです。

ーーカヌーは、幅広い世代が親しむ事が出来るスポーツなんですね。

立っても大丈夫な位、安定感のある大きなカヌーで、2人〜3人乗りのカヌーもあります。ボートの様な感覚で初めての方でも安心して楽しんで頂けます。

カヌーというとスポーツ!というイメージを持たれると思いますが、様々なプランがあります。千曲川のコースは2時間で11km川を下りますが、小川に笹舟を浮かべて流れていく様な感じです。パドルを腿の上に乗せて、流れ行く景色を楽しんで頂けます。

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北竜湖では、カヌーの初心者の方を対象とした、基本からお教えする講習もありますが、川でのカヌーの魅力は何といっても景色が移り変わる事にあり、リピーターの方も多くいらっしゃいます。初めてカヌーを体験された方が、2〜3回目に来られた時に、車の上にご自身のカヌーを積んでこられる、なんて事もあります。

普段、川で遊ぶ機会ってなかなかないですよね?川というフィールドや、カヌーの楽しさを伝える上で、飯山、戸狩を中心に千曲川(新潟県に入ると信濃川)という、日本一長い川が近くに流れているというのは本当に恵まれた環境にあります。多くの方に川というフィールドの魅力を存分に味わって頂きたいです。

ーー庚さんのお仕事の魅力を教えて下さい。

はい。ちょうど、飯山市を流れる千曲川は、護岸工事などもされていない区間が多数あり、鳥も多く、自然も豊かに残されています。市内在住の方も驚かれる位ですから、都会から来られた方は感動されますね。「良い意味で裏切られた!」とお客様から言って頂く事が一番嬉しいですね。

他にも、「カヌーというと必死でパドルを漕いだり、横転したりしない様緊張したりというイメージだったのに、パドルを置いて空を見上げたり、鳥のさえずりに耳を澄ませたり。五感が研ぎ澄まされていく感じがした!」という嬉しい声を沢山頂いています。

カヌーポートなどのハード面や自然のロケーションなどは、これから容易に作れるものではないので、元々あるものを生かして、お客様に喜んで頂けていることは、この仕事の魅力の一つですね。

ーーアウトドアスポーツの先生ですね!

自分の様な仕事を「アウトドアフィッター」と言います。自然をフィットさせる仕事。例えばトレッキングのガイドや、森林セラピーのセラピストなど、お客様に色々なフィールドをご案内する仕事ですね。
僕が戸狩に帰ってきた10年前には地元には就職先がない、給料が安いなどという状況の中、若い人は転出してしまう人が多かった。しかし、僕がアウトドアフィッターを始めて10年間で、同様の会社が5〜6社に増えました。カヌー、ラフティング、SUP(サップースタンドアップパドル)などを、千曲川でやっていこうという取り組みは盛り上がってきています。

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ーー飯山では他にもアクティビティーが沢山体験できますね。1日では足りないですね!

そうなんですよ。そこで、戸狩の民宿にご宿泊頂いて、アクティビティーを思い切り楽しんで頂けないだろうか…。僕の実家が民宿ということもあり、そう考えました。
1日目は自転車、2日目はカヌーという様なツアーを企画しています。
また、初めてカヌーをされる方に向けて、土曜日に北竜湖でのカヌー体験をして頂き、翌日、千曲川でもカヌーを楽しんでからお帰り頂くというプランもあります。
戸狩だけではなく、周辺の斑尾、野沢温泉などの宿泊施設と協力して、プランを作っています。

ーー戸狩や周辺の宿泊施設とアウトドアスポーツを組み合わせたツアー。素敵ですね!
戸狩と言うと、スキーというイメージがありますが、時代と共に、お客様が求めているサービスを考えられているのですね。

昔は、スキーシーズンの4ヶ月働けば、それで1年暮らせた、というスキーバブルがありました。でも今はそういう時代ではない。だからこそ、お客様の為だけに作られたサービスではなく、自分達もお客様と一緒に楽しむ事が必要だと思います。

自分達のおもてなしは、特別に作ったものではない。普段の生活で当たり前の様にやっている事が、おもてなしになるんだと実感しています。横柄にするとか、そういう意味ではなく、自分達の日常を見せる事で感動してもらったり、喜んでもらっている。面白いなと思います。

ーー日常の暮らしが、当たり前の事がサービスになる。確かに、都会での暮らししか知らない人達にとって、大自然に囲まれた時間は、特別な経験になるでしょうね。

そうですね。例えば、体験料を頂いて、田植えをしてもらって、稲を刈ってもらって。ご飯を食べてもらう。お米を買ってもらう。自分達の当たり前が、お金を払ってでも経験してみたい事として求められている。トレイルもそうです。山の中を歩いたり、走ったり。何でお金を出して、そんなに辛い思いをするんだろうって(笑)

昔は考えられなかった事が、今は求められているし、それがビジネスに繋がっています。新しい発見の連続です。過去に縛られず、自由な発想を持つ事で可能性が広がりますね。今、首都圏に住まわれている方で、田舎がないという方が沢山いらっしゃいますよね。これからは田舎自体がテーマパークになると思うんですよ。田舎を体験した事がない人達にとって、田舎は未知の空間なんですね。それはビジネスチャンスでもある。やる事は無限にあります。

vol.2に続く

Toshie
「とんがり戸狩」編集長/キュレーター、WEBデザイナー
お酒と温泉をこよなく愛する。大学時代、成り行きで山岳部主将になって以来、体力に自信はないけど山が好き。信越トレイル走破を企む今日この頃。「何事も全力で楽しむ!」が人生のモットー。